ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用遊印一顆(現代、AD2024、5、27)

縦横・・1.5x1.5cm

唐の崔敏童の詩「宴城東莊」の一語を、古璽文で刻した遊

印で、「十千沽酒」(十千酒を沽《か》う)である。崔は「十千

酒を沽う貧を辭すること莫れ」と言う。美酒であれば例え一

萬錢を出しても惜しくは無いのである。口で悦び喉で樂しみ

胃で感じる様な美酒を飲みたいと思い、諸々文物は賣却し

たが、其の時の爲に清朝の白玉杯だけは殘してある。果

たして十千に値する美酒に巡り會えるであろうか。


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