ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、5、28)

縦横・・6x1.5cm

江戸の俳人山口素堂の有名な句、「目に青葉山ほととぎ

す初鰹」から、單に漢字を並べたに過ぎない印篆の、「青

葉杜宇初鰹」(青葉に杜宇に初鰹)である。こんな下らな

いものを刻しているから、罰が當ったらしく、彫っている

最中に鰹字の上の方から突然二つに折れてしまった。

已むを得ず接着剤で繋ぎ最後の鰹を刻したが、鰹だけ

文字がやや大きくなった。拙宅の周りでは、青葉こそ目

にすが、杜宇の聲は聞かれず初鰹も食卓に上らない。


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