ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、6、7)

縦横・・5x3cm

『詩經』小雅の鶴鳴の句を古璽文で刻した、「佗山之石

可以攻玉」(佗山の石も以て玉を攻《おさ》む可し)であ

る。本來玉は玉を以て修めるが、他山のつまらぬ石で

も玉を修める事が出來ると云う事で、例え駄目な言動

や悪い行爲であっても、反面教材として己を高めるもの

に成る、と云う事である。日本でい云う「人の振り見て

吾が振り直せ」に近い言葉で、「他山の石」とは、本來

良くない事を表す言葉であるが、最近良い事にも使用

して「彼の行爲は素晴らしい、他山の石としよう」などと

云うが、此は明らかな誤用である。


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