ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、6、20)

縦横・・3x3cm

古璽文で刻した「清貞豁如」(清貞にして豁如たり)である

。人品が清く正しく心がさっぱりしている様子である。「清

貞」は『三國志』崔琰傳に「清貞にして道を守る」と有り、

「豁如」は『漢書』高帝紀に「寛仁にして人を愛し意は豁

如たるなり」と有る。この二語を繋いで刻してみた。考え

て見るに、己は必ずしも清貞な行動に心懸けた譯でも無

いし、心も決して豁如では無い。殘念な事ではあるが、故

にこそ人の上に立てる様な器では決して無い事は、己自

身が一番良く分かっている。


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