ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、6、21)

縦横・・5x3cm

金文で刻した「半生功名一握土芥」(半生の功名も一握

の土芥なり)である。半生を費やして獲得した功名も、今

となっては一握りの土芥に過ぎない。過去の功名を戴い

て生きて行こう等の、さもしい考え等更々無い。尤もこれ

も功名が有っての話で、己などは功名等全く無いから、

過去は所詮消え去る過去に過ぎなければ、氣儘に樂しく

過ごしたい。知音は「お前は在職中から勝手氣儘だった

ろう」と言うが、組織と言う牛舎の中での氣儘さと、放牧

放し飼い状態での氣儘さとは、自ずから其の質が異な

る。故に放牧の氣儘さを樂んで生きて行きたい、と願っ

ている。


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