ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、7、2) |
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縦横・・5x3cm 金文で刻した、「綸言如汗駟不及舌」(綸言汗の如く駟 も舌に及ばず)である。天子の言は一度發せられたら、 汗の如く引っ込める事など出來ず、同様に失言は四馬 で追っても追いつけず、失言の取り返しはつかないと言 う事である。故に、發言には慎重の上にも慎重を期し、 決して輕い氣持ちで失言を繰り返す様な事をしてはい けないのである。古來より悪事千里を走ると言うが、今 はネット情報時代であれば、千里どころか瞬時に世界 を駆け巡る、事の重大性を後で後悔しても既に追いつ かない。故に、発言には努々注意を払う必要が有る。 因みに、「綸言」は『禮記』緇衣篇に、「如汗」は『漢書』 劉向傳に、「駟云々」は『論語』顔淵篇に、各々有る言 葉である。 |