ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、7、3)

縦横・・3x3cm

古璽文で刻した、「桑蓬之志」(桑蓬の志)である。この

言葉は、『禮記』射義篇の「桑弧蓬矢」(大きく羽ばたく

事を願う意)から出た四字句で、若い人が何か新しい

事を始める場合には、この桑蓬の志を常に抱いて進

んでもらいたい、と願って已まない。己の若い時を省み

るに、確かに島根の山奥から東京に出る時には、青雲

の志は有ったが、桑蓬の志はと問われれば、殘念なが

ら無かったと言わざるを得ない。故に平々凡々で今に

至っているのである。


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