ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印一顆(現代、AD2024、7、12)

縦横・・3x5cm

「はあ」と溜息が出た。特段何もしていないのに、刀を入れ

た途端に石が三つに割れた。捨てようかとも思ったがケチ

な性分故に、無理繰り接着したが、どうしても表面にデコボ

コと接着面が殘る。「ええい、どうにでも成れ、結果は見て

のお樂しみだ」と、殆どやけっぱちで偶々浮かんだ言葉を

、何も考えずに即興的に印篆で刻した、「吁在人世、忘義

理之堅、雨重于肩」(吁《ああ》人の世に在りて、義理の堅

を忘れなば、雨も肩に重からん)である。若い時は義理を

欠かす事は無かったが、この年齢になるとその時はまあ

良いかとついつい欠いてしまい、後で不義理だ不義理だ不

義理をしてしまった、と悩み後悔する事が多くなった。


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