ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2024、7、13)

縦横・・3.3x1.2cm

『維摩經』の入不二法問品の一句を、甲骨文で刻した遊印

で、「黙如雷」(黙は雷の如し)である。黙して語らずとも、其

の黙には百雷の如き力が有ると言う事で、「維摩の一黙、

響は雷の如し」と有る。饒舌に語る人より、黙して語らざる

人の方が、遙かに恐ろしい存在であり、其の存在自體が

百雷の如き響きを發するのである。最近、其の人が現れ

るだけで場が締まると言う様な人を、とんと見かけ無くなっ

たが、悲しい事でもある。


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