ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、7、19)

縦横・・3x3cm

我が家の庭に夏の近づきを知らせる山梔子の花が數

個咲いた。真っ白な花の上に何か赤黒い點が有るので

、よくよく見たらテントウ虫であった。害虫なら直ぐに除去

したが、テントウ虫なら構わないと、そのまま月明かりの

中で山梔子の花を暫く眺めていた。其の光景を即興的

に金文で刻した、「虫在白花」(虫は白花に在り)である。

妻や娘達は虫が大嫌いであるが、子供時代に山野を駆

け巡った己としては、害虫以外なら例えダンゴ虫でも愛

しく思う。そう言えば三十年程前に、態々スタジオを借り

て「ダンゴ虫エレジー」と云う歌を吹き込んだ事が有った

、此を幼稚園で流行らせ様などと振り付けまで考えて居

たが、作詞作曲は同僚のY先生で、「風に吹かれてダン

ゴ虫、雨に打たれてダンゴ虫、辛い事が有る時は、枯れ

た落ち葉の下で泣く、あああ下で泣く」と云う様な歌詞だ

ったと記憶している。


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