ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、7、20)

縦横・・3x5cm

恐れ多い事ではあるが、小生の如き輩が「東京安來市

會」の理事を仰せ付かっている。町村合併に因り郷里の

伯太町が安來市伯太町となり、伯太町出身の在京者と

言う事で要請が來たのであるが、己の病魔や諸事との

重なり等に因り、なかなか會議に參加出來ないのは、寔

に心苦しい限りである。年一回の理事會・総會・即賣會

・懇親會等々に出ると、懐かしい方言に足が止まって話

し込み、ついつい昔から慣れ親しんだ田舎の酒(「金鳳」

と「月山」)を買い求めてしまう。無論摘みは「野焼き」

と「ガンス」である。子供時代に舌が覚えた味は決して

忘れ無い、思い出や懐かしさ等々がない交ぜになった不

思議な美味しさを感じる。古璽文で刻した「郷音止足心

求故里酒夫」(郷音に足を止め心に求む故里の酒かな」

である。早く治療が終わって、ガンスと野焼きを囓りなが

ら冷やの月山を、コップ酒でぐいと呑みたい。


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