ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、7、21) |
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縦横・・5x3cm 『文選』古樂府の君子行の一節から、印篆で刻した「瓜 田之履李下之冠」(瓜田の履《くつ》、李下の冠《冠》)で ある。人に疑われる様な紛らわしい行爲はするな、と言 う事で、「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」と言う。 『文選』には西晉の陸機の樂府君子行が有り、そちら と勘違いをされ易いが、タイトルは同じであっても、陸機 の君子行にはこの様な言葉は無く、有るのは古樂府の 方である。孰れにしても、誤解を招く様な紛らわしい行爲 は謹んだ方が良い。誤解を招いて良い事など一つも無 いからである。己の行動を振り返るに、誤解どころか初 手から百も承知の確信犯的であった爲、顰蹙と叱責を 被る事が多かったが、此の性格は今に至るも直らない。 |