ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、7、27)

縦横・・5x3cm

大酒飲みとして知られ竹林の七賢人の一人でもある、西

晉の劉伶の言葉で、『文選』に収める「酒コ頌」の一句を

、戰國篆文で刻した「唯酒是務焉知其餘」(唯だ酒を是

れ務むるのみ、焉《いずく》んぞ其の餘を知らんや)であ

る。酒の事は一生懸命務めるが、酒以外の事など全く

感知しない、と言うのである。將に酒飲みの面目躍如た

る一言である。確かに酒は美味しい、駆けつけ三杯と言

うが、三杯目ぐらいまでが、一番美味しい。ビールの一杯

目、冷や酒の一口目、因みに小生は冷や酒が好きであ

るが、ウイスキーもバーボンもブランデーも、ジンもラム

酒も美味しい、ウイスキーは特にグレンフイデックのピュ

アモルト三十年ものが好きであるが、諸般の事情で今は

嘗める程度に止めている。中國の事を長年講じてはいる

が、紹興酒もマオタイ酒も其れほど美味しいと思った事

は無いが、四川の成都で飲んだ竹葉酒の味は、忘れら

れない。


[ギャラリー一覧へ戻る]