ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、7、28)

縦横・・3x2.4cm

今回は「天」の字の配置を諸々考え、其れに相応しい印文

を考え、甲骨文で刻した「別有天」(別に天有り」と、金文で

刻した「天假手」(天は手を假る)である。「別云々」は、唐の

李白の「山中問答」に有る、「別に天地の人間に非ざる有り

」の句を少しアレンジし、「天云々」は、『書經』の伊訓篇の

一句「皇天災を降し手を我が有命に假る」をアレンジしたも

のである。この世には眼前の世界とは異なる別世界が有る

と言い、天は人の手を借りて意志を遂行すると言う。斯く有

らば、今の己は別世界に逃避などせず、己の自助努力で

病魔に打ち勝つ事が求められている、と言えよう。さあ勝つ

ぞ、勝つぞ、打ち勝つぞ。


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