ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、8、1)

縦横・・5x3cm

『史記』の淮陰侯傳の一句を、印篆で刻した「狂夫之言

聖人擇焉」(狂夫の言、聖人焉を擇ぶ)である。例え狂

人の言葉であっても、取る可きものが有れば、聖人は

其れを採擇するのであり、人を以て言を廢する事は無

い。しかし、現實の世界では往々にして人を以て言を

廢する事が、多く見受けられる。例え相手が嫌いな人

であったにしても、取る可き言は矢張り採取す可きであ

る。自戒せねばならぬ言葉である。


[ギャラリー一覧へ戻る]