ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、8、3)

縦横・・3x1.4、3x3cm

『詩經』魯頌の駉の有名な一句を、戰國篆文で刻した「思

无(無)邪」(思い邪無し)と、『魏書』劉芳傳の一句を金文

で刻した「才思深敏」(才思は深敏)とである。『詩經』のこ

の句は、孔子も『論語』の中で、「詩三百、一言以て之を

蔽へば、曰く思い邪無し」と言っている。偽り飾る事の無い

思いで、「無邪氣」の語源でもある。「才思云々」は、劉芳

を評した言葉で、才智や思慮が敏活深遠である事を言っ

ている。己は、時として「思有邪」となり、才思などは初手

から鈍淺である。


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