ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、8、4)

縦横・・3x1.4、3x3cm

『史記』伯夷傳の注の語を、甲骨文で刻した「洗耳」(耳を

洗う)と、『荀子』勸學篇の一句を金文で刻した、「功在不

舍」(功は舍かざるに在り)とである。昔、堯から天下を讓

と言う話を聴かされた許由が、耳が穢れたと言って潁川

で耳を洗った故事に基づき、本來は嫌な事を聞いた時に

使う言葉であるが、人の話を真面目に聞こうとする時も、

「洗耳謹聽」とか「洗耳恭聽」とか言う。亦た「功云々」は、

物事で功績を挙げるには途中で止めない事で、學問は繼

續こそが重要であると言う。此は何も學問だけの話ではな

い、昔から「石の上にも三年」と言う通り、或る程度の繼續

は絶対必要であり、真に何かを身に付け様としたならば、

其れは一生の繼續である。


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