ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、8、5)

縦横・・3x3cm

『采根譚』前集五十八の一句を、金文で刻した「苦心中

常得悦心之趣」(苦心中、常に心を悦ばすの趣を得た

り)である。この言葉は一つの真理を言っており、確か

に苦勞や苦心の中にこそ、悦びや樂みを感ずる事が

有る。己の心を悦ばしたり樂ませたりするものを得ると

、其れまでの苦心や苦勞も、其れほど感じなくなってし

まうものである。此は「苦」との對比中での「悦」であるが

故に、尚更其の様に感じるのであろう。


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