ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、8、6) |
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縦横・・3x3cm 北宋の鮑士恭が編した『五國故事』下に有る一句を、 甲骨文で刻した「酒有別腸」(酒に別腸有り)である。こ の言葉は、唐末五代の閩主であった王延羲が、小なが らも大酒を飲む翰林學士の周維嶽の事を、「惟れ羲と 維嶽と坐に在り、因りて左右を顧みて曰く、維嶽は身躯 甚だ小なれども能く飲むこと許酒の如しと、左右對へて 曰く、臣聞く、酒に別腸有り、肌體を以て之を論ず可き に非ずと」と答えた故事に依據している。要するに酒飲 みの言い譯で、日本でも「壽司は別腹」とか「菓子は別 腹」とか言う。小生は小豆が大好きで、お萩だ、大福だ 、アンパンだ、夏は宇治金時だ等と食べまくり、酒も喉 に沁みるなあ等と言って飲んでいたが、糖尿・癌等邪 魔をして全て禁止になった。今は「別腸」「別腹」ではな く、「本腸」「本腹」の一口程度で、後ろ髪を引かれる思 いでの飲み食いである。 |