ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、8、21)

縦横・・5x2.4cm

最近の中林家の様子を、昔話風に仕立ててみた。金文

で刻した「老翁彫石阿婆裁縫」(老翁は石を彫り阿婆は

裁縫す、つまりお爺さんは石彫りし、お婆さんは裁縫す)

である。「お爺さんは石彫りに部屋に行き、お婆さんも裁

縫しに部屋に行きました。互いの部屋からは、ミシンの

音がカタカタ、石彫りの音がゴリゴリ、カタカタゴリゴリ、

カタカタゴリゴリ、カタゴリカタゴリ、お昼になると互いに

目が見えなくなった、肩が凝った等と言いながら台所

に行きます。すると玄関でピンポンと音がし、大きな西

瓜が届きました。叩くとポンポン音がし、早速食べようと

お婆さんが包丁で半分に割ると、中央に大きな空洞の

有る棚が落ちた西瓜でした。お爺さんが、何だ棚落ち西

瓜かと言うと、お婆さんが、其の落ちた所は私が食べる

から、お爺さんは残っている良い所を食べなさいと言い

、お爺さんは有難うと言いましたが、本當は落ちた所が

一番美味しいのです。でも二人で西瓜を食べて、幸せで

したとさ」。


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