ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、9、2)

縦横・・4.7x3cm

『韓非子』顯學篇の一句に依拠した言葉で、古璽文で

刻した「冰炭不相容」(「冰炭相容れず)である。性質の

真逆な物はお互い相容れないと言う事である。この言

葉は大概『韓非子』の顯學篇を典據とするとしているが

、『韓非子』には「冰炭不同器」と有っても「不相容」とは

無い。類似の言葉は他書にも散見するが、「不相容」

は見當たら無い、江戸時代の伊藤仁齋の『童子問』に

「冰炭相入れざる云々」と有るが、矢張り「不相容」では

無い。甚だ苛つくが、要するに「不相容」の典據が思い

出せないのである。


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