ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印一顆(現代、AD2024、9、24)

縦横・5.8x5.8cm

いよいよ駄印二千個を目指すに當って、さて一體何を刻

そうかと思っていたら、十年程前の現職時代が頭に浮か

んだ。故河野先生から「彫れ、彫れ」と逼られ、已むを得ず

「何を彫れば善いんだ」と聞いた所、「何でも中林さんの思

った言葉を彫れば良いんだよ」と言われた。其處で漢文を

讀み始めて以來常に心に在り續け、今に至るも常に考え

させられる一字を刻した。其れが「恕」である。今初心に返

り、改めて「恕」字を刻し二千個への一歩とする事にした。

回印で甲骨文・金文・戰國三晉篆文・古璽文の四種類で刻

した四態「恕」字である。


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