ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、9、28)

縦横・2.5x2.4cm

唐の張祐の「題上饒亭」の一句と、西晉の張華の『博物志』

の一句を、甲骨文で刻した「壺中物」(壺中の物)と「一醉

千日」とである。共に酒の事を言った言葉で、張祐は「憂來

たらば且《しばら》く自ら斟《く》まん、唯だ是れ壺中の物」と

詠じている。「一醉云々」は、酒好きの劉玄石と言う男が

美酒を一杯飲んで、其の心地よさに眠ってしまった、家人

が死んだと思って葬った所、千日後に酒屋の店主が玄石

を訊ね、慌てて墓を暴いた所、玄石が丁度目を覚ました所

であった、と言う話である。


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