ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、10、14)

縦横・3.6x3.5cm

印篆で刻した、「刀未自由几上石和心」(刀は未だ自由な

らざるも几上の石は心を和ます)である。彫れる面が有れ

ば何處でも彫ってしまうが故に、押すのが上手く行かず、

何回押しても失敗である。厚さが5ミリほどで上部が彎曲

しており、押す力がどうしても加えられず、此の爲體であ

る。石を手に持って刻した爲に、刀にも力が入らず線が

弱くなってしまった。全く彫れば善いと謂うものでも無い

のに、愚かな困った行爲である。


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