ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2024、10、19)

縦横・5x1.5cm

印篆で刻した、「博聞和言」(博く聞き和かに言ふ)である。

人の話は何でも廣く聴き、人に對しては穏やかに言うと言う

意味であり、己の氣に入った話だけを聞き、人に對しては己

の考えを聲高に言うと言う行爲は、嚴に慎まねばならない。

何故なら己の考えのみを言い張っていたならば、議論が議

論として成立しなくなるからである。「博聞」は、「博聞彊記」と

か「博聞彊識」とか、良く言われる言葉ではあるが、『管子』

宙合篇に、「聖人は博聞多見、道を畜へ以て物を待つ」と有

る。


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