ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2024、10、23) |
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縦横・1.5x1.5cm 甲骨文で刻した遊印で、「嘉遯」である。自分の正義を守る 爲に世を避ける事を言った言葉である。『周易』の遯に、「九 五、嘉遯す、貞吉」と有る。考えて見るに、己は嘉遯などした 事が無い、其れは絶對守らねばと思う様な正義など、持って 居なかったからに他ならない。己の思う正義など、本當に正 義か否かさえ疑わしい。しかし、物事の筋目だけは、通し續 けて來たつもりである。筋目を守る爲には、常に世と對峙し ていたので、嘉遯など經験が無いのである。 |