ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、10、27)

縦横・4.8x1.5cm

『史記』呂不韋傳の一句を金文で刻した、「一字千金」で

ある。文字や文章が優れている事を表現した言葉である。

呂不韋傳には、「書を著し天下に布く、・・・號して呂氏春

秋と曰ひ、咸陽の市門に布き千金を其の上に懸け、諸侯

游士賓客を延き、能く一字を増損する者有らば、千金を

予へん」と有る。『呂氏春秋』に對する呂不韋の自負と矜

持の言葉でもある。小生の石彫りなんぞは、例え千石以

上彫ったにしても、所詮「千石無金」の代物に過ぎない。


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