ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2024、11、2) |
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縦横・2.4x2.4cm 『詩經』召南甘棠の一句を各々古璽文で刻した、「甘棠勿 」(甘棠拜《ぬ》くこと勿れ)と、「召伯所説」(召伯の説《やど 》りし所なり)とである。周王朝の初期四代に渉って仕えた 召公奭を讃えた言葉で、「甘棠之詠」「甘棠之愛」の典據 となった故事で、彼は善政を行い甘棠樹の下で、人民の 訴訟を聞き公平に裁斷したと傳える。『詩經』には、「蔽 芾たる甘棠、翦ること勿れ、拜くこと勿れ、召伯の説りし所 」と詠じている。周公旦に召公奭、この様な人物に出會って みたいものだと思うが、所詮夢の亦た夢であろう、そうで あるならば、せめて夢の中で良いから語り合ってみたい。 |