ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、11、10)

縦横・5x2.4cm

この二三日急に秋らしくなった。夜布團を出して月を眺め

ると、田舎の事が思い出された、生家の神社の秋の大祭

(10月1日)ももうすぐである。この時期子供時代に日常

的に見ていた風景が頭に浮かび、古璽文で即興的に刻

した「雲流紺碧空風渉黄金田」(雲は流る紺碧の空、風は

渉る黄金の田」である。黄金色になった田の稲穂を風が

揺らし、見上げれば紺碧の空に白い筋雲が流れている。

其れが当たり前の景色であったが、今は餘り見られない

、其れ所か天變地異の氣象状況の中で、瑞穂の國が藻

掻き咆吼しているみたいである。


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