ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用徽號印六顆(現代、AD2024、11、17)

縦横・1.5x1.4、2.9x1.3cm

この二ヶ月、夏前に製作して師の指導を得た七枚の印稿の、大

石七顆を逡巡熟慮しながら、彫っては直し彫っては直しと刻して

いて、ようやく一段落した。其處で小石を彫りたくなり、さてどんな

言葉を彫るかと思って居た時、ふと「そうだ徽號を彫ってみよう」

と言う愚かな考えが浮かんだ。青銅器に刻された金文の中には

、未解釋・未解讀の文字とも圖形とも判別のつかない徽號が多

く有る。彫られている青銅器の形や用途から、諸々想像を逞しく

してみるも、さっぱりである。しかし、何かを現している事は間違

い無い。象形印とか圖形印が有るのだから徽號印も有りだろう

等と勝手に思い、未識徽號文字(金文)六個を刻して見た。單な

る老人の樂しみごとの石彫りである。


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