ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、12、5)

縦横・4.6x1.5cm

『三國志』先主傳注の一句を、金文で刻した「髀肉之嘆」

(髀肉の嘆)である。劉備が荊州の劉表に身を寄せてい

る時、年を取っても功業は立たず、普段は常に鞍に跨が

っていたが、今や内股にも肉が付いてしまった、と嘆いた

時の言葉である。己は退職後動き回る事が無くなったの

で、髀肉どころか腹肉がたっぷり付いて、日々腹肉の嘆

である。昔の服も着られなくなり、「痩せろ痩せろ」と妻に

注意されるが、腹圍は一向に縮小しない、しかし、身長は

確実に縮んでいる。


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