ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2024、12、11)

縦横・5x2.1cm

同窓同期で同僚でもあった知友のT氏が、文化功勞者と

成られた。病苦の中で日々石彫りしている己にとっては、

久々の朗報である。「よし、己ももう少し頑張って生きるか

」と大いに励みになり、何處か心が浮き立ち氣持が晴れ

やかに成った。すると訓讀屋の悪い癖であるが、何か言

葉を作って彫りたくなる。其處で即興的に言葉を考え、一

時間程で甲骨文で刻した、「聖雨コ育高木佇立」(聖雨は

コ育し高木は佇立す)である。若い時時空間を共にした

老人漢學者の遊び心に過ぎない。もし御本人の氣分を害

したならば、何卒ご海容を賜りたい。


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