ギャラリー解説

書画

鸞洲松浦厚、行書七絶(近代、AD1864〜1934)

紙本肉筆・・縦135cm、横33cm

「鸞洲海史」の下に、陰刻「松浦厚」と陽刻「鸞

洲」の落款が押されている。松浦鸞洲は平戸の

人で、名は厚、字は?、号を鸞洲と称し、肥前

平戸藩最後の藩主松浦詮の長子で、1908年

に松浦家当主となった、貴族院議員で従四位

の伯爵であり、当時の漢詩人でもある。大正十

四年に若槻礼次郎が両国の料亭柳光亭で開

いた詩会の参加者の一人で、「微」韻の詩を寄

せており、また日蘭協会会長として、平戸に記

念碑を建設している。「丁巳春日」と記されてい

れば、大正六年・1917の作である。


[ギャラリー一覧へ戻る]