ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用遊印一顆(現代、AD2024、12、19) |
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縦横・1.5x1.5cm 印篆で刻した遊印の「好文」である。好文とは、學問を好む 事であり、唐の岑參の「感舊賦」に、「幸に時主の好文に逢 ひ、滄浪の垂釣を學ばず」と有る。日本の『謡古抄』は、『晉 起居注』を典據とした晉の武帝の故事を傳えており、 武帝が學問を始めると梅の花が開き、止めると凋んだ事に 因り、梅の事を好文木とか好文花(羊羹の虎屋に、この名 を付けた練り切りが有る)と稱している。しかし、『晉起居注 』は既に散逸しており、この故事の真偽を確認し様が無い が、個人的には甚だ疑問に思っている。『起居注』がこの様 な話を採取するとは、一寸考えられない。 |