ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2024、12、30)

縦横・1.9x1.8cm

『論語』季子篇の一語を、金文で刻した「三戒」である。季

子篇には、「君子に三戒有り。少き時は血氣未だ定まら

ず、之を戒むるは色に在り。其の壮なるに及びては血氣

方に剛、之を戒むるは闘に在り。其の老ゆるに及びては

血氣既に衰ふ、之を戒むるは得に在り」と有る。則ち、色

・闘・得(欲)が三戒である。己を振り返るに、壮年の色や

老年の欲は戒めて來たが、少年の闘は戒める事が無か

った。流石に今は闘など考えもしないが、若い時は修羅

場に何故か血が騒いだ。


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