ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、2、1)

縦横・5x2cm

『詩經」小雅巧言の一句を、古璽文で刻した「他人有心

予忖度之」(他人心有り、予は之を忖度す)である。「忖

度」とは本來良い言葉であり、推察して推し量る事であ

り、相手を思い遣る「恕」にも通じる部分が有る。人の

上に立つ者は、人々の心を忖度し現實と折り合いを付

けて政治を行う、そう言う意味では將に忖度政治であ

るが、今では下の者が権力者に迎合する様な場合に

、忖度が多く使われるのは殘念な氣がする。己は常に

妻の心を忖度しているが、時として其れが外れ怒りを

買う事も多々有り、たかが忖度されど忖度である。


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