ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、2、9)

縦横・5x2cm

『春秋左氏傳』桓公二年の一句を、金文で刻した「名以

制義政以正民」(名は以て義を制し、政は以て民を正

す)である。これが本來の物事の有り様だと思われる

が、最近は逆で、義が名を制し民が政を正す状況であ

る。名分とか筋目が忘れ去られてから久しい。己の若

い頃は、名分を正して筋目を通す事が、まだ求められ

ていたが、今はどうであろうか、筋目など何處吹く風の

状況である。


[ギャラリー一覧へ戻る]