ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、2、10)

縦横・2.5x2.5cm

『春秋左氏傳』襄公二十一年の一句を、金文で刻した「

優游卒歳」(優游として歳を卒ふ)である。のんびりと氣

ままに過ごして壽命を全うする事である。『左傳』には、

「詩に曰く優なるかな游なるかな、聊か以て歳を卒へん

」と有り、類似の言葉が『詩經』小雅の采菽に、「優なる

かな游なるかな、亦た是れ戻れり」と有るが、『左傳』引

用の詩は、似ているものの基本的には逸詩であろう。


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