ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、2、15)

縦横・5x2.5cm

『楚辭』九章の懐沙の數句を、アレンジして戰國篆文で

刻した「白黒上下玉石同糅」(白をば黒とし上をば下とし

、玉石をば同《とも》に糅《まじ》ふ)である。物の本來の

価値を判斷出来ない状態を表した言葉である。懐沙に

は、「白を變じて以て黒と爲し、上を倒にして以て下と爲

す。鳳皇笯に在りて、雞鶩翔り舞ふ。玉石を同糅して、

一概にして相量る」とある。言葉は悪いが玉石混淆の

糞味噌の話であり、最近の世相も若干これに近い様に

感じるのは、己一人であろうか。


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