ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、2、17)

縦横・2x2cm

戰國篆文で刻した「迎梅雨」である。日本では「迎梅雨」

と言えば、梅雨に入る前の五月末頃に降る雨を指すが

、中國では實際に梅の花が咲き始める前の二月末頃に

降る雨を「迎梅雨」と稱している。地球温暖化の爲であ

ろう、最近は一ヶ月程前倒しで、一月末から二月初めに

かけて降る雨に、何處か生暖かさを感じ、ついつい「迎

梅雨」だと思ってしまう。己の季節感が微妙に狂い出し

ている事に、そこはかとない恐ろしさを感じる。


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