ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、2、18)

縦横・5x2cm

清の學者趙翼の言葉で、『廿二史箚記』の小引に有る。

金文で刻した「優游林下寢饋文史」(林下に優游し文史

に寢饋す)である。趙翼は、「この様な状態で老が送れた

ならば、其れは書生の多幸である」と、言っている。己

は一應書生の端くれではあるが、この様な生活は無理

である。毎月一回の講義と研究會・毎週の讀書會、日々

の石彫りだけを見れば、何となく「文藝に寢饋す」の様で

は有るが、其の前段である「林下に優游し」などは全く

無い。因って己は、「椅上に優游し文藝に寢饋す」であ

るが、果たして此が多幸であるのか否か、甚だ疑問で

ある。


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