ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2025、2、26)

縦横・2.1x2cm

『韓非子』説難篇の一句を、金文で刻した「明割利害」(利

害を明割す)と、「直指是非」(是非を直指す)とである。信

を得た智能の士は、この様な態度(利害を明白にして、是

非を指摘する)を執ると言うが、「信」を得ていなかったな

らば、寧ろ諸刃の剣で己自身を危うくする。其処に利害や

是非に對して忖度が働くのである。最近も、組織の権力者

に對する忖度が、見え隠れする様な事件が發生した。


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