太乙村瀬青黎、山水圖併行書七絶讃（江戸時代、AD1803〜1881）

紙本肉筆・・縦137cm、横34.5cm

「太乙老人併題」の下に、陰刻「太一老人三絶」の落款が押されて

いる。村瀬太乙は美濃の人で、名は青黎・黎、字は泰乙・太一・泰

一、号を太乙・晦園などと称し、初め同郷の儒者村瀬藤城に学び、

次いで頼山陽に師事して詩文を修め、犬山藩に仕えて儒臣となり、

藩校敬道館で教授している。経史・詩文のみならず書・画をも善く

した儒者で、その書風・画風は飄逸で禅的な独特なものである。本

品は、圖・讃共に蘇軾の赤壁の船遊びを意識して書かれたもので

ある。