ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、3、10)

縦横・5x2cm

陳の徐陵の「粱禪陳璽書」の一句を金文で刻した、「夷

羊之在牧蛟龍之出泉」(夷羊は之れ牧に在り、蛟龍は之

れ泉を出づ)である。本來は、夷羊の前に「久矣」、蛟龍

の前に「時哉」の二字が有り、「久しきかな夷羊の牧に在

るや、時なるかな蛟龍の泉を出づるや」と讀むのが正しく

、王朝交替を暗示する言葉である。尚、「夷羊在牧」自體

は、『國語』の周語上に有る言葉である。


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