ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2025、3、12)

縦横・2.2x2cm

『國語』楚語上の一語を各々戰國篆文で刻した、「民心之

慍」と「若防大川」(民心の慍《いかり》、大川を防ぐが若し)

である。人々が心に持って居る本當の慍は、防ごうとして

も防げるものでは無く、將に大川を防ぐが若きである。怒

れる民は實に恐ろしい存在であるが、最近己は何事に就

け何處か覚めた目が有り、ある種の諦観とでも言う諦めが

出て來た。此も亦た老化現象の一斑であろう。


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