ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、3、19)

縦横・2x5cm

小學校時代の運動會を思い出していたら、母親達の走

る姿が頭を過った。村落の一大イベントであり、来賓に

村長や農協長・駐在さん等を迎え、皆々筵を校庭に敷き

辨當を持ち寄って樂しんでいた。又々突然馬鹿な事が

頭を過ぎり、有るはずも無い金文風(あくまで風である)

の國字で刻してみた、全くお笑い種の出鱈目な愚行で

ある。「凩遖嬶襷」(凩《こがらし》に遖《あっぱれ》嬶《か

かあ》の襷《たすき》かな)である。當時のお母さん方は、

もんぺ姿で地下足袋を履き、襷を掛けて走っておられ、

無論男衆もハチマキに地下足袋で、校庭には歓声のみ

ならず、彼方此方に一升瓶も転がっていた。


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