ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、5、9)

縦横・4x1.2cm

金文で刻した、「龍門登名」(龍門にて名を登す)であ

る。所謂鯉が龍門を登って龍になる、と言う伝説に基

づき、立身出世の例としての言葉である。『後漢書』の

李膺傳に、「膺は聲名を以て自ら高しとす。士の其の

容接を被る者有り、名づけて登龍門と爲す」と有り、登

龍門自體の傳説は、辛氏の『三秦記』に、「江海の大

魚、龍門下に薄集すること數千なるも、上ることを得ず

、上らば則ち龍と爲るなり」と有る。尚、「龍門の登名」

と讀んでも、意味は通じる。


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