ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陽刻自用印一顆(現代、AD2025、5、12)

縦横・1x1cm

古璽文で刻した「玉奴」である。「玉川奴」とも言い美女の

事を表した言葉である。本來は、南朝齊の第六代皇帝

東昏侯(肅寶卷)の貴妃で、小足の美女として有名な潘

玉奴を指す。『南史』には、玉奴を寵愛した東昏侯が宮

殿の歩道に金で作った蓮を敷き詰め、其の上を歩かせ

たと傳へており、美女の歩く姿を、「歩歩蓮花を生ず」と

言うのは、此に基づく。亦た『金瓶梅』の潘金蓮の名も、

此にかけてある。因みに昨年中國では、徐軫軫と程宇

 峰の主演で、「玉奴嬌」と言う古装愛憎劇のドラマが放

映されている。


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