ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2025、6、2) |
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縦横・5×2.5cm 『淮南子』繆稱訓の一句を篆文で刻した、「鐸以聲自毀 燭以明自鑠」(鐸は聲を以て自ら毀ち、燭は明を以て自 ら鑠《と》く)である。人も同じであろう、力の有る者は、 得てして其の力を行使するが、其の結果自らを滅ぼす 事が多々有り、才を振りかざす者は、己の才に因って 己自身を困窮に陥らせる事が應々にして有る。権力も 才智も、振り回せば振り回す程、他者に對する優越感 と自己満足感に陥り、結局我が身を滅ぼす結果を招来 させてしまうであろう。故に、権力や才智は、これ見よ がしに人に見せない方が良い。「才智才に溺れる」とか 「能有る鷹は爪を隠す」とか言われるのは、其の爲であ ろう。 |