ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印三顆(現代、AD2025、6、4)

縦横・2×2cm

左右の白文は、『淮南子』繆稱訓の一語を各々戰國篆文

で刻した、「暉日知晏」(暉日は晏を知る)と、「陰諧知雨」

(陰諧は雨を知る)とである。「暉日」とは「鴆鳥」の事で「

陰諧」とは其の雌である。つまり鴆鳥の雄が鳴けば其の

日は晴れるし、雌が鳴けば雨が降ると言う事である。中

央の朱文は甲骨文で刻した、自作の「正道司旦」(道を正

して旦を司る)である。續けて讀めば、「暉日は晏を知り、

道を正して旦を司るも、陰諧は雨を知る」と成る。己は「こ

れが良い」と思い諸々準備をして考えるが、大概妻の「駄

目」の一言で却下される。まあ有り體に言えば、この様な

事である。


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